うたかたラジオ

お代は“ラヴ”で結構です。

子供の頃、100円を握りしめて通った駄菓子屋を忘れない

「あなたの好きな駄菓子は何ですか?」

 

そう問われたら、どのように答えましょう。砂糖のシャリシャリ感としっかりとしたドーナツの歯応え、『ヤングドーナツ』でしょうか。

宮田製菓 ヤングドーナツ 4個入り × 20個

宮田製菓 ヤングドーナツ 4個入り × 20個

 

あるいは、程よい酸味と噛みしめるほどにあふれる旨味の『よっちゃんイカ』もいいですね。

よっちゃん カットよっちゃんしろ 15g×20袋

よっちゃん カットよっちゃんしろ 15g×20袋

 

あとは、もはや軽食の『ブタメン』も捨てがたいです。お手軽とんこつラーメンと言えば、これに決まり。

おやつカンパニー カップブタメンとんこつ 37g×15個

おやつカンパニー カップブタメンとんこつ 37g×15個

 

 

 

駄菓子はいつでも買えるが、僕は駄菓子と言えば夏のイメージが強い。外で散々遊んで疲れてきたころに近くの駄菓子屋に駆け込んで、なけなしの100円玉を握りしめて今日の最高級おやつタイムを演出する。

暑いから飲み物が欲しい。

 ↑大体いつもこのラムネかコーラが選ばれる。飲み物に資力を割きたくないときは粉末のジュースも候補に入る。当時の駄菓子屋には、水と紙コップをサービスしてくれる懐の深さがあった。マルゴラムネが20円だったか30円だったか。粉末ジュースは10円。

 

甘いものとしょっぱいものがそれぞれほしくなる。大体選ばれるのが最初に挙げた『ヤングドーナツ』と『よっちゃんイカ』であるが、時としてそれが『フルーツ餅』『コーンポタージュ』になったり、

共親 フルーツの森 22g×24袋

共親 フルーツの森 22g×24袋

 
リスカ コーンポタージュ 20g×30袋

リスカ コーンポタージュ 20g×30袋

 

 『串カステラ』『キャベツ太郎』になったりする。

スズキ 1本花串カステラ 24個入り

スズキ 1本花串カステラ 24個入り

 
菓道 キャベツ太郎 14g×30袋

菓道 キャベツ太郎 14g×30袋

 

 どうしても空腹だ、胃袋のみならず、骨の髄、心の臓もフルチャージしなければお家に帰れない。そんな緊急時には彼の名前を呼ぼう。

『ブタメン』

単品で60円。駄菓子屋で最も高価な部類に属するのではないだろうか。しかし、価格に裏打ちされたその実力は計り知れず、他の駄菓子とは一線を画するリッチ感。絶対強者である。100円のうちの60円を差し出してもいいと思えるのは、後にも先にも彼だけだった・・・。

 

ここまでくると残金は20円~30円となる。ここからが勝負だ。ここを妥協しては、素敵おやつタイムが未完成となる。最後の詰め、点睛まで気を抜いてはならない。

 ここで調整弁の役割を果たすのが、10円のナイス駄菓子たちだ。表舞台で脚光を浴びる30円アップの価格帯の駄菓子に比べてボリュームやインパクトで引けを取りはするものの、確かな実力を備えた星の勇者たちがいる。

『うまい棒』『チョコまん』『どんどん焼き』『きなこ棒』『かば焼きさん太郎』『酢だこさん太郎』『モロッコヨーグル』etc・・・

 

この組み合わせが非常に大事。『チョコまん』はデザート感が強く、〆の満足度としては居酒屋の抹茶アイス並みの実力を持っている。『かば焼き、酢だこ両太郎』は、持続力という点では10円レベルにとどまらないボリュームを誇り、お得感が強い。『どんどん焼き』もそうだ。「まだ食べきらないの!?」という強烈なインパクトを残す。『うまい棒』の安心感に身を委ねるのもまた一興。

そして、『モロッコヨーグル』。冷たくないのに謎の清涼感。〆を飾るにふさわしく、しかも当たり付きだ。僕の記憶では、相当程度当たる確率が高い。イベント性というか、エンターテイメント性を持つ良駄菓子である。

ちょっと待ってほしい。『きなこ棒』。当たり付きで無限の可能性を秘めている。こいつは危険だ。諸刃の剣なのである。終盤に調整用に持ってきたのに、やたらと当たる当たる。

棒きなこ(きなこ棒) 50本入

棒きなこ(きなこ棒) 50本入

 

食べきれなくて持ち帰ったことも多々ある。パサパサ食感にやられてドリンク再購入の事態になってしまっては元も子もないぞ。

 上掲では「あたり10本入り」となっているが、もっと確率は高かったと思う。いや、気のせいだろうか。まさか・・・あの老婆、子供たちを喜ばせるために・・・。ありがとう、老婆。あなたが神か、老婆。

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ババアよ、永遠に。安らかに眠れ。