うたかたラジオ

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【崎陽軒のシウマイ弁当】値上げしても骨まで愛して

先日の崎陽軒のシウマイ弁当の記事を読まれた方は、「またシウマイ弁当かよ」と思われるかもしれませんが、聞いてください。にーさん、ねーさん、緊急事態ですよ。

 ↓まだの方は、こちらから読まれることをお勧めします。

utakata-radio.hatenablog.com

9月1日からシウマイ弁当が値上げ。最近シウマイ界隈が賑やかでしたが、この電報には業界に激震が走りました。

「お前はその時何してたのか」、ですか?ハハハ、お恥ずかしながら自慢のシウマイハウスで、最近買ったシウマイチェアに座って、横浜から取り寄せたシウマイティーを飲みながらシウマイ弁当を食べていましたが、危うくシウマイを落とすところでしたよ。www.nikkei.com

 

 苦渋の決断

昨今の食料品値上げラッシュの荒波にシウマイ弁当も逆らえなかったのだろう。こっそり内容量を減らしながらも値上げをしている輩や『乗るしかない!このビッグウェーブに!』的な便乗値上げをする者もいる。

 真摯に事業に取り組んでいても、いつか限界は訪れるのだ。我が敬愛すべき崎陽軒様の神弁当であるシウマイ弁当ちゃんが830円から860円に値上げ。 

苦渋の決断であったのだろう。旅先で買うことが多い駅弁は、財布の紐が緩みがちである心理状態というアドバンテージを持ちながらも、1,000円という大きな一線を踏みとどまることが暗に求められており、900円から950円の範囲は激戦状態である。これは万葉の時代から続く戦である。当該価格帯でひと握りの駅弁が富を独占し栄華を極め、勢力を拡大していく。また一方では戦いに敗れ無残に散りゆく者・・・。

 

一方で渦中のシウマイ弁当ちゃんは

血生臭いこの主戦場を離れ、800円台という聖域を形成した者がいた。お世辞にも華々しい外見とはいえないが、純白のワンピースをまとい、笑顔を絶やさない女の子。戦いで傷つき、茫然自失で故郷に帰る駅弁たちに優しい声をかける天使を僕は知っている。崎陽軒のシウマイ弁当ちゃんだ。

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 「私は地味で、牛肉さんとかいくらさんみたいに風格もないし、引っ込み思案な性格もコンプレックスなんです・・・。友達からも『おばあちゃんみたいに安心するね』なんて言われるんです。酷いですよねー笑 でも!ダメダメなりに一生懸命コツコツと頑張る才能だけはあるみたいです!お父さんとお母さんに感謝です!おじいちゃんとおばあちゃんと弟のシウマイケル(英国かぶれ)、愛犬のシュヴァルツシュタイナー3世(実は猫)にもいっぱいありがとうって言いたいです。自分にできることを自分の精一杯で。こんな私をいつも『可愛い』って褒めてくれる人がいるから。そんな人が1人でもいるって考えたら、頑張るしかないんです。怪我が癒えたら、またゆっくり歩き出せばいいんです。きっとその姿を見てくれる人がいるんです。」

 優しいシウマイ弁当ちゃんが僕は大好きだ。シウマイ弁当ちゃんは恥ずかしがり屋で、自分の意見を押し通すのが苦手だけれど、根っこには強い芯を持っている女の子だと僕は知っている。前にそのことを褒めたら、「それはホタテの貝柱だよー!」とよくわからないボケをかましてきたが、そんな彼女が大好きだ。

 

「シウマイ弁当ちゃん!ニュース見たよ!崎陽軒に取材陣が押し寄せてた。アメリカからもジャックとジョニーとアナベルとマリアが来てたよ!アメイジングでインクレディブルでソウクレイジーなニュースに飛んで来たのデース(物理的に)って言ってたよ。物理的じゃない飛ぶはやべーだろって突っ込んでおいたよ。」

 

シウマイ弁当ちゃん「あ・・・、私もついさっき社長さんから聞いたの。『お値段以上ニトリもこれが限界じゃけん、シウマイ、堪忍なぁ。堪忍なぁ…』って。あんなに辛そうな顔、3日ぶりに見たよぉ。私、どうしたらいいかわからなくて。」

 

「買うよ」

 

シウマイ弁当ちゃん「え・・・?」

 

「いくらでも買うよ。さっきさ、定期便で1日1個ずつシウマイ弁当を送ってもらうサービスに申し込んで来たよ。もちろん9月1日から。30円の値上げがなんぼのもんだ。貯金切り崩せばなんとか出せるし。もっと高くなったら借金するし!親に頭下げて、200円くらいなら借りれるし!安心して!」

 

シウマイ弁当ちゃん「もう・・・。君はいつも優しいんだから。私が甘えん坊になっちゃったのも君のせいだぞぅ。責任問題だよぉ笑」

 

「僕のせい?それなら責任とるよ」

 

シウマイ弁当ちゃん「えっ!えっ!今のは冗談で!そういう意味じゃ・・・なかったんだけどな///」

 

「信州信濃の蕎麦よりも 私はあなたのそばがいい」

 

シウマイ弁当ちゃん「・・・?」

 

「信州信濃の蕎麦よりも 私はあなたのそばがいい」

 

シウマイ弁当ちゃん「!!・・・////////ッッッ」

 

「シウマイちゃん、結婚しよう」

 

ギュッ(優しく抱き寄せる。季節外れの桜が舞い散り、乱反射する光が彼女の純白の肌を彩る。ため息が出るくらいに綺麗だ。それ以上の言葉はいらない。)

 

シウマイ弁当ちゃん「・・・・・はいっ!」

 

カーット!!!はいオッケー!!!皆さんお疲れ様でした、クランクアップでーす!!!